失業時代の到来

失業者がまたかなりの勢いで増えているらしい。
実際にハローワークを覗いて見たけど、中高年を中心にパソコンで仕事探しをしている人で溢れかえっていた。
年末を控え、少なくとも年内に新しい職を決めておきたいと考えるのは当然のことだ。
30代前半までの若い人なら失業したとしても、転職先の見つかる可能性が高いというが、40歳を過ぎて失業するとなかなか新しい仕事に就くのは至難の技らしい。

ハローワークをはじめリクルートをはじめとする民間の就職・転職情報会社は活況の様子だけど、株価の低迷や円高の進行など景気後退のニュースが伝えられ、未曾有の不況が予想されている今、今後はリストラによる失業者の増加が避けられない見通しとなっている。

年収300万円にも満たない人が増加する社会。一方で資産40億円を持つといわれる総理大臣に、庶民の窮乏を訴えても所詮は無駄なことだろうか?
政府は緊急経済対策として給付金を支給すると言っているが、数万円の給付金をもらったとしても焼け石に水だ。

失業時代に求められるのは、年代を問わずに雇用が創出できる産業の育成と職業訓練、そして一時的なセーフティネットの拡充ではなかろうか。

かつて、通信会社の倒産によって失業者となった45歳の知人は、転職に失敗して働く情熱を失い、まるでヒモのような生活を続けている。

これからの失業時代を生き残り、将来に希望のある充実した人生を送るにはいったいどうすればいいのだろうか…。
道は、まだ見えない。



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